[OracleDatabase19c]OracleDB構築②データベース作成編(OracleLinux8)

oracle

前回まででDBのインストールは完了しましたので、今回はDBを構築していきます。

DBCAを使用したデータベース作成

ではDatabase Configuration Assistant(DBCA)を使用して、データベースを作成していきます。

1.DBCA起動

oracleユーザでログインし以下コマンドを実行します。

$ $ORACLE_HOME/bin/dbca

DBCAが起動しました。

2.データベース作成

データベース操作の選択(1/14)

「データベースの作成」を選択し「次へ」をクリックします。

データベース作成モードの選択(2/14)

標準構成か拡張構成を選択します。この記事では詳細に設定したいため拡張構成を選択し「次へ」をクリックします。

データベース・デプロイメント・タイプの選択(3/14)

データベース・タイプは「Oracle 単一インスタンス・データベース」を選択、
テンプレートは「汎用またはトランザクション処理」を選択し、「次へ」をクリックします。

データベースIDの詳細の設定(4/14)

一意データベース識別子情報を入力します。ここではグローバル・データベースとSIDにそれぞれ「orcl」と入力します。「コンテナ・データベースとして作成」にチェックを入れ、「1つ以上のPDBを含むコンテナ・データベースの作成(A)」にチェックを入れ、PDBの数をに、PDB名に「orclpdb」を入力し「次へ」をクリックします。

データベース記憶域オプションの選択(5/14)

データベース記憶域属性に次を使用」を選択、「データベース・ファイルの記憶域タイプ」は「ファイルシステム」を「データベース・ファイルの位置」は{ORACLE_BASE}/oradata/{DB_UNIQUE_NAME}(デフォルトのまま)を設定し、「次へ」をクリックします。※OMFはここではチェックを外して進めます。

高速リカバリ・オプションの選択(6/14)

高速リカバリ領域の指定」にチェックを入れ、記憶タイプは「ファイルシステム」、高速リカバリ領域は「{ORACLE_BASE}/fast_recovery_area/{DB_UNIQUE_NAME}」(デフォルト)、高速リカバリ領域のサイズは「4096」(デフォルトは12732MB)にし、「アーカイブ有効化」にチェックを入れます。

※今回は低い値に設定したため、以下の警告が表示されますが、ここでは無視して先に進めます。

ネットワーク構成詳細の指定(7/14)

ここではOracleDBのリスナーを設定します。「新規リスナーの作成」にチェックを入れ、リスナー名に「LISTENER」、リスナー・ポートに「1521」を入力します。

Oracle Data Vault 構成オプションの選択(8/15)

ここでは「Oracle Database Vaultの構成」「Oracle Label Securityの構成」どちらもチェックを入れず次に進みます。

構成オプションの指定(9/15)

ここでは「メモリー」「サイズ設定」「文字セット」「接続モード」を設定できます。

メモリー

自動共有メモリー管理を使用」にチェックを入れ、SGAサイズ、PGAサイズはデフォルトのままにします。(※デフォルトでOSが認識しているメモリの40%に設定されています)

サイズ設定

デフォルトのまま設定します。

キャラクタ・セット

Unicode(AL32UTF8)」を使用にチェックを入れます。※文字セットはUnicode(AL32UTF8)が推奨です。

接続モード

専用サーバ・モード」にチェックを入れます。

サンプル・スキーマ

ここではサンプルスキーマは不要なのでチェックを入れません。※デフォルトのまま設定します。

管理オプションの指定(10/15)

Enterprise Manager(EM) Database Express」「Enterprise Manager(EM) Cloud Control 」どちらもチェックを外します。

データベース・ユーザー資格証明の指定(11/15)

DB管理者のパスワードを設定します。ここでは「すべてのアカウントに同じ管理パスワードを使用」にチェックを入れ、パスワードを設定します。

データベース作成オプションの選択

データベースの作成」にチェックを入れます。

※ここでは高速リカバリ領域を低く設定しているので、このようなエラーがでますが無視して先に進めます。

サマリー(13/15)

作成するサマリーを確認します。※必要であれば「レスポンスファイル」の保存を押します。

進行状況ページ(14/15)

データベースが作成されます。気長に待ちます。

終了(15/15)

完了しました。

3.インストールユーザの環境変数設定確認

インストールユーザの環境変数ファイル.bash_profileに以下が設定されているか確認します。

$ cat ~/.bash_profile
umask 022
export ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/19.3.0/dbhome_1 export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH
export ORACLE_SID=orcl
export LANG=ja_JP.UTF-8
export NLS_LANG=Japanese_Japan.AL32UTF8

上記設定されていればOKです。もし設定されていない場合はviコマンド等で追記しておきます。(※私の環境では、ORACLE_SIDのみ記載されていなかったので追記します。ORACLE_SIDの記載がない場合 sqlplus / as sysdba での接続はORA-12162: TNS: 指定されたNetサービス名は正しくありませんとエラーが表示され接続することができません。)

以下コマンドを実行し、インストールユーザ(本稿ではoracleユーザ)に環境変数を反映します。

$ source ~/.bash_profile

ORACLE_HOMEが設定されているか確認します。

$ echo $ORACLE_HOME

4.データベース接続確認

作成したデータベースへSQL*Plusコマンドを使用し接続してみます。

1.OS認証

OS認証で確認します。以下コマンドを実行します。

sqlplus / as sysdba

接続できました。

2.パスワード認証

パスワード認証で確認します。以下コマンドを実行します。※サービス名は「データベースIDの詳細の設定(4/14)」で設定したグルーバル・データベース名です。

sqlplus system/<SYSTEM ユーザーパスワード>@<ホスト名>:<ポート番号>/<サービス名>

本稿では以下コマンドで接続します。

sqlplus system/Password1@localhost:1521/orcl

接続できました。

5.データベースの構成確認

DBCAで作成したPDBを確認するため、以下コマンドを実行します。

col NAME for a20
select con_id, name, open_mode from v$pdbs;

DBCAで作成したPDBがあることを確認します。

以上になります。ここまで見ていただきありがとうございました。

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